『WordPressによるWebアプリケーション開発』という解説書に象徴されるように、ブログアプリとして登場したWordPressも、単なる「CMS」という枠組みではくくれない使い方がされるようになりました。フレームワークとまではいかなくとも、例えばメルマガ配信システムをプラグイン『MailPoet Newsletters』を使ってつくる、なんてこともあるかもしれません。 あ、最近だと『WP REST API』を使って、純粋な「コンテンツ管理」の用途でWordPressを使うケースもあるでしょうね。
そんなときに「ちょっといらないなー」という存在になるのが、テーマ。WordPressでつくったアプリ(システム)を公開サーバ上で運用し、かつ管理画面側しか使わないという場合、フロント側へのアクセスはなんかうまい具合に避けたいものですよね。Basic認証かけるとか、[設定]-[表示設定]の「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェック入れるとか、打てる対策はいろいろありそうです。
その一つとして、フロント側へのアクセス時にHTTPステータスコード 404を返すテーマ『Just another 404』をつくりました。アクセスを根っこから絶つという対策ではないですが、 運用上Basic認証をかけられないときなどにお使いいただければ。どうせアクセスされるならちょっとはマシなお返しができればなーと思ってつくったネタテーマです。
公式テーマディレクトリに登録される条件をまったく満たしてないテーマなので、GitHubにて公開しました。
ドキュメントを英語にしたので、簡単に導入方法を書いておきます。
- git clone またはZIPファイルをダウンロードして展開
- 公開サーバの /wp-content/themes フォルダにアップロード
- 『Just another 404』テーマを有効化
- [テーマ]-[カスタマイズ]で適宜カスタマイズ
テーマカスタマイザーでは下記の項目についてカスタマイズができます。
- サイトタイトルとキャッチフレーズ
- ページタイトルと説明文
- 文字色
- 背景色
(背景画像がないときに有効) - 背景画像
- HTTPステータスコード(404 または 403)
きわめて用途の限られる野良テーマですが、どなたかのお役に立てれば幸いです。ちなみに、ユーザーログイン時はHTTPステータスコード200を返すので、あしからずご了承のほど。
(ユーザーログイン時も404/403を返すようにしたら、テーマカスタマイザーが正常動作しなかったため)
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