ども、レオ社長です!
ありがたくも最終日の担当を務めることとなった『WordPress Advent Calendar 2013』。私からは、いつもWordPress関連のイベントに同行している秘書・テツ氏宅での出来事をお伝えしたいとおもいます。題して「もし、小学生が『WordPressの教科書2』に挑戦してみたら」。自宅にあった同書をたまたま手に取った子ども(小学校低学年 以降「kulzくん」)をみて、テツ氏がどんな教育を施そうとしたのか戯れにご一読いただければ、ということでどうぞお付き合いください。
とうちゃんのおさがりPCで制作環境をつくる
1冊を通じて本格的なビジネスサイトを完成させ、その作り込みの過程で次の3つを学べることです。
- 「スマートフォン対応の実務レベルのビジネスサイト」(「デバイスによるテーマ切り替え手法」を採用)を、WordPressを用いて構築する具体的な手順。
- ページの更新・管理を、どなたでも(HTMLをご存じない方でも)簡単に行える「専用管理画面」の具体的な実装手順。
- 「レスポンシブWebデザイン」によるスマートフォン対応の汎用的なブログサイトを、WordPressで制作する具体的な手順。
(「はじめに」より)
という内容の同書。本を読みすすめていくにはまず制作の段取りが必要と、テツ氏のおさがりPC(EPSON DIRECT Endeavor Na01 mini〔SSD 64GB/RAM 2GB〕)に下記のような仕込みをしました。
なんというオープンソース万歳!な仕込み。いわゆる〈LAMP環境〉はローカルにつくらず、テツ氏が契約しているVPSを間借りしてSFTPで都度アップしていくことにしました。ということでkulzくん、WordPressデビューです。
「読書百遍意自ずから通ず」で、ともかくコーディング
ふだんの、kulzくんとインターネットとの関わりは
- iPadでYouTubeの動画をみる(ダンスの自主トレをしているらしい)
- 『ドラえもんチャンネル』のチェック
- NHK Eテレ『ビットワールド』への投稿
ともっぱら〈ユーザー寄り〉の使い方。GUIでプログラム学習ができる『Scratch』を体験したことはあったものの、「教科書2」のようなテキストを見ながら本格的にコーディングをするのは初体験だったそうです。HTMLやCSS、PHPのコードも、もちろん未知の世界。
かといって、その記述や意味をテツ氏が一つ一つ解説していてはいつまでも本題に入れないし、サイトをつくるという〈本来の楽しみ〉の体験もままならないので
読書百遍意自ずから通ず
ということで、本に載っているコードをとにかくうち込んでいくことにしたそうです。当然、意味もわからずコーディングしていくので
- bとdを間違える
- l(小文字のエル)と1(数字のイチ)を間違える
- :(コロン)と;(セミコロン)を間違える
という〈あるあるミス〉を当初は連発し、表示させたページが真っ白!なんてことが頻発したわけですが、ある程度経験を積むことで規則性を見いだせるようになったとのことです。
ところが……
上達のカギを握るのはタイピング技術だった
本記事のアイキャッチ画像を撮影したのは2013年9月4日。そこからすでに3ヵ月半が経過しているわけですが、現時点で「STEP3-2 グローバルナビゲーションとユーティリティメニューを表示させる」の節で頓挫しております。
こんな状況になっている理由をテツ氏にきくと「タイピングがしんどくて進んでないのでは」との答えが。たしかに小学校低学年だと、学校で英語はおろかローマ字も習っていない段階だし(私立学校の状況はわかりませんが)、総合学習でパソコンを使うこともほとんどないですからね。
日々の進み具合を「教科書2」に書き込んでいるとのことで、その記録を見せてもらったのですが
と、1日で数行進むのに精一杯という状態。テツ氏は本業のかたわら、子ども向けのプログラミング道場『CoderDojo 福井』の運営にもかかわっていて、ここのスタッフも「現状、プログラミングでは必須となるタイピングの技術を、どのような仕組みで引き上げていくか」というのを課題としてあげているのだそうです。
小学生だって忙しいし誘惑も多いし
なかなか進まなかった理由は、なにもタイピングの技術だけではないようです。世のオトナもそうですが、まあ、小学生だって小学生なりに忙しいわけでして。
日々の習い事や学校の宿題、視たいドラマやバラエティだってある、たまにはゲームでも遊びたい。冬休みに入ったら入ったで、当地ならでは(?)の競技かるたの練習も始まった。
忙しさと誘惑(!)うずまくなかで、WordPressの学習時間を捻出するのはなかなか容易じゃないでしょう。しかもテツ氏からの最新情報によると、kulzくん、サンタさんからニンテンドー3DSをプレゼントされてしまったというではありませんか。WordPressに勝機はあるのか?!
あ。「DS向け電子書籍でWordPress解説本」なんてのが出れば問題は解決?
つい先日『honto for ニンテンドー3DS』という児童書のプラットフォームもスタートしたようですし、技術書系の版元のみなさん、おひとつどうでしょう?
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