というわけで、昨年11月の発売以来購入を考えていた『Happy Hacking Keyboard Professional JP』がついに手元に来た。
最初に買った『Happy Hacking Keyboard』(HHKB)は2000年、今はなき「Lite」で、その後「Lite 2」「Lite 2 JP」と渡り歩いてきたので、わたしにとって4代目のHHKBということになる。「Lite」シリーズを10年近く使っていた身としては、ようやく〈あがり〉にたどり着けたようで感無量だったりするわけである。
キーボードの買い替えにあたり悩んだのは、同じ静電容量無接点方式を採用している東プレの『Realforce』との〈二者択一問題〉だった。聞くところによると『HHKB Pro JP』は東プレのOEM製品だというし、テンキーレスモデルであれば価格的には東プレ優位だし……ということでかなり悩んだのである。
結局、決め手になったのはHHKBの長所の一つである〈コンパクトさ〉だった。
『Realforce』のテンキーレスモデルは『HHKB Pro JP』より横幅が5cmほど長い。キーボードのすぐ右隣にトラックボールを置くわたしにとって、この5cmはかなり大きな存在。約10年間の〈HHKB生活〉でコンパクトなキーボードにすっかり慣れっこになってしまっていたし、右手の移動距離は極力短くしたいし、キートップの刻印もすっきりさせたいし……とまあそういう経緯があり、少々高いのではあるが『HHKB Pro JP』を選んだというわけだ。
それにしても、この打鍵感はなんということだ。かねがね見聞きしていたとはいえ、ここまで快適というかスルスルと文字が画面に流し込まれていく感覚というのは。
親指シフトの同時打鍵が「Lite 2 JP」とは比べものにならないほどラクチンなのである。同時打鍵の場合「Lite 2 JP」だと「二つのキーをグッと押し込んでいる」という感覚で、同時打鍵の判定も体感的にシビアに感じていたのだ。
ところが『HHKB Pro JP』はまったく違う。軽くキーを押したところで〈打鍵〉と判定されるからだろうか、同時打鍵の判定も心なしか許容幅が広がったという印象がある(ハード的に詳しいことは識者の評を参考にしていただくとして)。もちろん、エミュレーションソフト(『親指ひゅんQ』)の設定を変えない状態で、である。すばらしい。
それよりもなによりも。
キーボードを替えて自分の中で変わったと思うのが
ついつい長文を書いてしまう
ということだった。購入してたかだか1週間ほどしか経っていないけれど、このことは確かにいえる。先ほど述べた「スルスルと文字が画面に流し込まれていく感覚」を実感しているということもあるのだろう。必要以上に長いストロークでキーを押す必要がない構造なので、長文を書いていても指先の疲労感をほとんど感じない。すばらしい。
Happy Hacking Keyboard | PFU
http://www.pfu.fujitsu.com/hhkeyboard/
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