ググってみたところ、意外にもこの事柄に言及している記事がなかったので「それなら俺が俺が」ということで書きますね。WordPressで構築したサイトにスライドショー効果を簡単に組み込める『Meteor Slides』の話です。
実はこのプラグイン、Plugin Directoryの解説文に
Multiple languages: Belarusian, Chinese, Czech, Danish, Dutch, English, French, German, Hebrew, Indonesian, Italian, Japanese, Persian, Polish, Portuguese, Portuguese (Brazilian), Romanian, Russian, Spanish, Swedish, Turkish.
とあるように、日本語を含めた言語翻訳ファイルが同梱されています。にもかかわらず、プラグインをインストールしてもメニュー項目をはじめとするラベルがまったく日本語になりません。なんじゃこりゃ?と思い wp-content/plugins/meteor-slides/languages ディレクトリを覗いてみて納得しました。
日本語への言語翻訳ファイル(.mo)の名前が meteor-slides-ja_JA.mo となっているのです。ここは meteor-slides-ja.mo じゃないとイケマセン。
なぜなら、Codexの「wp-config.phpの編集 – 言語および言語ディレクトリ」にあるとおり、WordPress 日本語版の言語翻訳ファイル名は ja と定義されていて、プラグインの言語翻訳ファイルもそれに倣う必要があるからです。
ということで meteor-slides-ja.mo にファイル名を変えたところ『Meteor Slides』のラベルが日本語になりました。めでたしめでたし。
それにしても、なんで meteor-slides-ja_JA.mo なんていうファイル名にしてるのかが謎です。Codex「言語ファイルのインストール」にて、.moファイルの命名規則は「ISO-639言語コード_ISO-3166国名コード.mo」を基本としていると書かれていますが、そもそもISO 3166で規定されている日本の国名コードはJPだし……
[2012.9.3追記]
「meteor-slides-ja_JA.moだと日本語環境で効かないヨー」と作者さんにメールしたところ
I’ll take a look at the problem and get it fixed in the next release.
と返信がありました。おそらく、当エントリーもそのうち無用の記事となることでしょう 🙂
[2014.7.4追記]
その後、プラグインのソースコードがGitHubに公開されていることを知り、改めて「日本語化ファイルの名前をリネームしたよ」とプルリクエストを送りました。で、めでたくマージされました。
公式プラグインディレクトリでも、次のアップデート時には反映されるのではないかとおもいます。
[2014.10.28追記]
2014年10月13日付でのアップデート(バージョン1.5.2)で、公式プラグインディレクトリにも反映されているのを確認しました。
https://wordpress.org/plugins/meteor-slides/changelog/ より
1.5.2
Updated icons to match WP 4.0
Added Bulgarian, Serbo-Croatian, and Greek translations
Updated Japanese translation
Updated screenshots for WordPress 4.0